旅してみたら、「旅してみたら?」

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親切という名のビジネス

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カンボジアに限らず、

東南アジアを歩いていると、

「親切」なのか「ビジネス」なのか、

非常に迷わされることが多い!

おかげで「親切=お金目的」という、

つまらないロジックが私に定着しちゃったの(苦笑)。

次はそのつまらないロジックに関係する出来事を2つ紹介するね。

 

1つ目は、

これまたアンコール遺跡にて(苦笑)。

旅の間、話しかけてくる現地の人たちは、

なるべく相手にしないようにしてたの。

旅行者向けの「ビジネス狙いだ」って

分かってたからね。

特に世界遺産にもなっている観光名所となれば、

ビジネス狙い以外に話しかけてくる理由、

ないでしょ!

いかにもビジネスと分かるように話しかけてくる人はまだ許せる。

「ガイドできるよ」とか

「案内しようか?」とか、

YesNo」で答えれば良いことで、

私たちが選択できる余地が残されてるからね。

ただ、親切とビジネスをはき違えている、

かわいそうとも腹立たしいとも言える人たちが、

くせ者なのよ!!

 

あぁぁ、思い出すと今でも悔しい(苦笑)!!

 

あの日はね、

いつもと流れが違ったのよ。

遺跡を見ていたら、

近くにいた人がちょっとした遺跡の説明をしてくれてね。

それは言われないと分からないものだったから、

「へ〜」と思いながらも、

それ以上その人とは関わらないようにしてたの。

ゆっくり見て回りたいデパートで、

やたらと話しかけてくる店員に対してと同じ感覚(笑)。

でも、私が「関わらないようにしていた」のは、

日本人だったら察せること。

アグレッシブなカンボジア人には通用しないの。

もっと説明したいその人は、

突然「こっちに来てごらん」みたいな仕草をする。

ここから流れがおかしくなっちゃったのよ!

いつもならそういう時は付いて行かないのに、

彼だけ一緒に行っちゃった!

戻ってきたら今度は私を連れて行こうとする。

彼も「見てみたら」のようなことを言うから、

「彼が勧めるなら」と思って、

私も見せてもらっちゃったのよね。

それが間違いだった!

次へ次へと違う場所に連れて行きたがる。

その人と2人きりでいたくなかった私は、

彼を呼ぶことでその流れを断ち切ろうとしたんだけど、

止まらない。

彼も止めようとしているように見えない。

 

「これは最終的にお金を要求してくるんじゃないか?

 でも、大したものは見せてもらってないし、

 感動はないし、

 そもそもガイドは必要じゃないし!

 ペース乱されてるし!!

 そんなんで払いたくない!」

 

と、ちょっとイライラモード。

それで彼に聞いたら、

おもしろがってるらしく、

 

「別に払っても良い」

 

とあっさり言ってきた。

これが更に私の腹の虫を暴れさせたの!

「見せればお金をねだっても良い」と思い、

お金をもらえる前提で動いているその人が、

思い通りにいくらかゲットするだろう状況が、

 

「私には許せんっ!」

 

でも、その後もその人から離れるチャンスはなく、

「もういい」と言えた時は既に遅し。

案の定「いくらかもらえないか?」と、

親指と他の指をすり合わせながら言ってきた。

 

あ〜嫌らしい!

 

私はその場にいるのが耐えきれず、

その人が言ったことも完全無視で

1人で前進続行。

彼はUS$3払ったらしい。

その人、“Police”って書かれてるユニフォームを着てたんだよ・・・。

 

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はぁ〜、旅のことを思い返していると、

「まだまだだったな」と思うことばかり(笑)。

旅初心者で、

こんなにも自分と向き合うのも初めてで、

「彼と一緒に人生を歩む」というのが

どういうことかも知り始めた時期だったから、

全てのことが気持ち良く、

すんなりいっていたワケではなかったのね。

この時、とにかく腹の虫がおさまらなかったのは、

あの人のせいと言うよりも、

自分のせいの方が割合が多い。

推測にとどまり、

気持ちをはっきりその場で言えなかった消化不良さ、

さらにそんな自分に対して腹が立ってたの(笑)。

聞いてて分かった?

けっこう私の推測部分があったんだけど。

 

もう1つ言えば、

あの人を傷つけずに断る方法を探し、

本音ではなく建前で接してしまい、

それを彼(私の彼ね)に察してもらえないことにイライラしてたの(笑)。

建前なんて日本人にも通じないことあるのにね(爆笑)!

 

本当に親切な人も、もちろんいるのよ!

アンコール遺跡にだっていたんだから(笑)。

閉園時間近くにゲートに向かって歩いている時、

通りかかったバイクのおじちゃん。

雨も降っていたせいか、

ゲートまで乗せてってくれると言う。

「無料か?」と聞いたら

「無料だ」と返してくれた(笑)。

おかげでバイク3人乗りまで経験できたよ!

 

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ロジックがらみの2つ目は、

バリでの出来事。

この旅最初の地であるバリ。

「親切=お金目的」のロジックが、

植え付けられた地といっても過言ではないか(笑)!?

でもね、この時会った2人は

普通に親切な人だったの!

 

まずはウブドという町で会ったアトリエの主。

話しかけられた時は、

うまくかわすことしか考えていなかったけど、

もったいない!

 

「あの人はおしゃべりを普通に楽しめる相手だった!」

 

と、最後に気付いた。

 

「自分の絵を売るのが目的だ」

 

と思ってしまった自分が恥ずかしい、

というか残念!

ホントに今でも残念!!

 

ライステラスがあるところで会ったこの人は、

ゆとりがある人だった。

私が

 

「本当のバリ・コーヒーをまだ飲んだことがない」

 

と話すと、

 

「ちょうどコーヒータイムだから、

 一緒に飲んで行くと良い」

 

と誘ってくれ、

スナックとして揚げスティッキーライスまで出してくれたの。

ココナッツでできたコーヒーカップや食器なんて、

おしゃれじゃない?

私のお気に入りよ(笑)。

時々近所を回るツアーガイドもやってるらしく、

知識が豊富。

ヒンドゥー教のことをいろいろ教えてくれたよ。

まず神のこと。

正直いろいろありすぎて覚えていない(笑)。

印象的だったのは、

ガネーシャは座っている時は「運の神」、

立っている時は「学問の神」ということ。

それからお供えのこと、

祭礼&儀式のこと、

家(屋敷)の建て方のこと・・・等々。

宗教以外でも田んぼについて、

お米の種類について、

コーヒーについて、

お酒について・・・等々。

バリについての質問に対しては、

2倍とも3倍とも言える情報量で答えてくれたの。

アーティストであり、

絵の先生でもあるこの主、

顧客の中にいる日本人の話や、

生徒たちの絵の話にはなったけれど、

最後の最後まで自分の絵を売ることはなかった。

見せてくれたけどね。

その中に、私の心をつかむものがあったのよ!

 

珍しい!

 

至る所に「アトリエ」や「ギャラリー」と書かれている店があり、

お土産用にプリントされた同じ絵だらけのウブドの町で、

観光客向けではない、

描きたいものを描いた1点もの!

バリ人が1人描かれている手のひらサイズの絵!!

もちろんいつも通り値段交渉したけど、

絶対イェスとは言わなかった。

バリには珍しく、

商売っ気のない良い人よ。

純粋に、自分の持っている知識で人とつながっていたい人だったと思う。

 

「絵の写真は撮っちゃダメだよね」

 

と聞いた時の、

 

「なんでそんなことするんだ」

 

とでも言いたげな悲しい目は、

忘れられない。

そんな人から値切ろうとした自分が、

ただただ恥ずかしい。

 

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次に出会ったのはバイクの修理屋の青年。

これが好青年だった!

バイクのタイヤがパンクしちゃってね、

選ぶ暇もなく、

一番近い修理屋にお願いしたの。

いつも通り

 

「どれだけぼったくられるだろう」

 

と思ったんだけど、

これまたそんなことを考えた自分が恥ずかしくなったくらい!

この好青年、11つ説明しようとしてくれ、

チュープの交換は最善策だと納得できたし、

値段も妥当と思えるだけ。

さらに、エアーチェックも手数料なしのサービスでやってくれたの!

はぁ〜救う神ありとは、こういうことよね!

 

観光地化が隅々まで進んでいるバリの中で、

ウブドどいう町は、

人間味を感じさせる何かがまだ残っている場所だった。

「多くの芸術家たちが集まってくる」

ってどこかで読んだけど、納得よ!

 

「人は環境に左右される」という通り、

同じバリでも、

場所によって本当に違う。

ウブドの町からバイクで数10分しか離れていない、

ライステラスで有名なテガララン。

さすが観光スポットは、

アンコール遺跡と同じ勢いよ!

バイクを止めた途端集ってきたお土産売りのおばちゃんたちは、

 

1ドルだよ!似合うよ〜!」

 

「いくつあってもいいじゃない!」

 

「家計大変なのよ!」

 

みたいな感じ(笑)。

子どもとは違った意味で、

おばちゃんパワーは払い除けるのが大変(苦笑)。

その後出会ったおじさんが、

あのロジックのそもそもの原因になってるの。

畑仕事帰りに見えるおじさん。

籠をかついで私たちの方に歩いてきたその姿が、

なんともかわいく、

写真を撮らせてもらったの。

さすが観光客が多いからか、

写真を撮られ慣れている、と思ったら、

今度は私たちの写真を撮ってくれるという。

気乗りしなかったけど、

「せっかくだから」と撮ってもらい、

カメラを返してもらえてこれで安心、と思ったら、

籠から何か出してきたの。

何を見せてくれたかもう覚えていない。

ただ

 

「やっぱりこれだったか」

 

と思ったことだけ覚えている(笑)。

観光客向けの商売のおじちゃんだった。

嫌らしくしつこくなかったから良かったけど、

 

「観光客をキープして商売につなげる。

 やっぱりバリ人はそうだ!」

 

と、この時私の脳にインプットされちゃったのよ。

 

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「目には目を・・・」ではないけれど、

旅行者向けのビジネスがあるなら、

私たちもしっかり値段交渉させていただきます!

納得できる値段しか払いたくないからね(笑)。

最初はただ自分がケチってるだけのように感じて、

「嫌らしく思われる」と思ったけど、

慣れてくるとけっこうハマる(笑)。

あっさり値段が下がっちゃう時なんかは、

「値段交渉は必須だわ!」と思ったね。

もともと高い値段が付いてるから、

安くなっても困る金額じゃないのよ!

駆け引きと言うか、

やりとりがおもしろい!

 

例えば、タイでロングテイルボートに乗った時。

150Bで乗れるのを探してたんだけど、

その時停まってたボートは全部200B

8人集めれば150Bでも出してくれると言ったけど、

その時は3人しかいなかったから、

8人集めるにはちょっと時間がかかる。

 

「急いでないから、150Bで乗れるのを待つよ。」

 

と、私たちがのんびりモードになった時、

1人の運ちゃんが近づいてきたの。

 

(運ちゃん)「200Bで出してやるから、乗れよ。」

(私たち) 「150Bのを待つから大丈夫。急ぎはないよ〜。」

(運ちゃん)「何人だ?」

(私たち) 「3人だよ」

(運ちゃん)「じゃあ乗れ!150Bでいいから!」

(私たち) 「ラッキ〜!!!」

 

とまあ、こんな感じよ!

ちょうど旅人たちが動く時間だったから、

少しでもお金をゲットしつつ、

次の場所に動きたかったんじゃないかな?

時に値段交渉は、

お互いのために良いことがあるのよ(笑)。

前に話したラオスのビエンチャンで乗ったトゥクトゥクも同じ!

すでに3人お客がいるんだから、

いくらだろうと更に2人追加できたら、

利益になるもんね!

私たちも安くてありがたかったし!

 

私にとってラッキーだったのは、

パンガン島でのタイマッサージ!

1時間250Bだったんだけど、

宿泊客特典みたいに200Bにしてもらえ、

更に、1時間を2回に分け、

30分ずつ2日連続OKにしてもらっちゃった!

2回に分けられるっていうのは、

私にとってけっこうキーポイントだったの!

1回目で様子見して、

2回目で楽しめる。

実際最初のマッサージは感動薄かった(苦笑)。

ただ触ってるって感じで、

ツボを心得ているのかどうか、

疑いたくなっちゃったくらい。

 

「リゾートのマッサージはこんなものか」

 

って思ったの。

 

「私の方が上手い!」

 

とまで思っちゃったよ!

でも2回目は違う!!

一番ベテランの人にお願いしたら、

やってもらえてね!

マジ気持ちよかった!!

ツボをしっかり押さえてるって感じ!

じっくり探りながらやってくれてるんだろうなぁ、

って思えたの。

その人も、人によってテクニックが違うって言ってたけど、

まさにその通り!

2回に分けてもらってよかったぁ!

 

私たちは値段交渉で痛い目を見たことはないけれど、

しっかり確認するところを押さえておかないと、

結局高くなっちゃうことがあるから要注意!

と言っても、ビクビクすることはないと思う。

やりとりを楽しめむべし!

楽しめた時は、

痛い目は付いてこないような気がするんだよね(笑)!

 

アンコール・ワットの町シェムリアップで

自転車散策していた時、

日本人男性2人組に声をかけられたの。

トゥクトゥク・ドライバーにぼったくられちゃって、

他の足を探してるんだって。

彼らの話だと、

湖までのツアーというから来たのに、

入場料を払えと言われ、

さらに吹っかけてきたから、

逃げたとのこと。

日本人はだまされやすいと言うけれど、

こういう被害を受けやすいのかなぁ?

それとも英語のミスコミュニケーションか?

「ツアー」というのを日本語で考えると、

行って帰ってくる全て含んだ料金と考えられるけど、

ただ湖に行くことをツアーと呼んだのなら、

誤解が生じてもおかしくない。

ネイティブじゃない同士、

ミスコミュニケーションはあり得るよね。

トータルどのくらい払うことになるか、

確認したのかな?

片道のトゥクトゥク代は払っちゃったのかな?

どんなやり取りがされたのかな?

と、彼らに聞きたいことは多々あったんだけど、

その時は中心街まで距離はどのくらいか、

自転車はどこで借りたか、

ぐらいの話で終わっちゃったんだよね。

また会うことがあったら、 

リアルな話を聞かせてもらいたい。

 

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