旅してみたら、「旅してみたら?」

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「推測の文化」と「尋ねる文化」

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オーストラリアにいた時、

1人のフラットメイトが、

日本人と欧米人の違いを分かりやすく教えてくれたの。

 

「日本人は『Guessing(推測)』

 欧米人は『Asking(尋ねる)』、

 ここが大きな文化の違いだよ。」

 

ってね。

確かに。

良くも悪くも、

日本人は言いたいこと、

思っていることをあまり表に出さない。

そして、自分の中でいろいろ考えて、

推測して行動に移すことが多い。

だから、穏和で、

いろいろなことに気付け、

相手を思いやり、

きめ細かい配慮ができるという、

日本人らしさがあるんだけど、

その反面、はっきりしない、

分かりづらいと言われることもある。

逆に欧米人は、自分が疑問に思ったこと、

納得いかないことは、

最後まで質問するし、

議論もする。

だから激しい、と言われることもあるけれど、

正直で分かりやすいとも言える。

 

「問い続けることが失礼じゃない?」

 

と感じてしまうことない?

それがね、欧米人にとっては、

曖昧に終わらすことが失礼になることもあるの。

「本音と建前」は日本人には通用するけど、

欧米人には分かりづらいというのも、

この文化の違いからよね。

じゃあ、東南アジアの人はどうだ?

調査したワケではないけど、

基本アグレッシブ。

そして押しが強い!

たぶん日本人は、

Guessing」している間にぐいぐい押され、

その押しに負けちゃうんじゃないかなぁ?

 

「日本人はやさしく、旅先で甘く見られやすい。」

 

と言われるのが、分かった気がしたよ。

 

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今だから「ダイレクト過ぎる」と言われるまでになった私だけど、

旅に出た頃はまだまだ「Guessing」の文化のクセが8割方を占めててね。

でも、そんな自分を自分で認めたくなくって、

見ないフリをしてたみたい。

だってこの頃は、

「外国人みたい」と言われることを喜んで、

外国人ぶってた時だから(笑)。

さらに初めての旅でしょ。

現地の人たちに「なめられたくない!」との思いから、

「旅慣れた外国人」を必死に装い、

「自分以上の自分」に見せようと気を張っていたのね(笑)。

それで「どれが本当の自分だ?」って分からなくなっちゃって、

自分のことを「Guess」しながら、

相手のことも「Guess」してたから、

もうめちゃめちゃよ(笑)。

思っていることをはっきり伝えそびれるわ、

態度に出しそびれるわで、

何度自分で自分にイライラしていたことか(笑)。

 

また最初の地がバリっていうのが、

酷よね(笑)。

全てが新しい経験の中で、

 

日本人であることを隠せ

 

って、どんだけスパルタ方式なのよ(笑)。

余計自分が分からなくなるわ!

おかげで「観光客」と「旅人」の違いに戸惑い、

自分の振る舞い方に迷い、

日本人らしくない自分を再認識しては、

やっぱり日本人である自分と向き合うことになり、

さらに

 

「せっかくの旅なんだから、何かしなくては!」

 

と気持ちばかりが焦って終わったわ(笑)。

おもしろいんだよ〜!

 

「旅日記とはどうあるべきか」

 

まで考えていたからね。

 

「こうあらねばならぬ」

 

なんてないじゃん(笑)!

ただ、良かった点は逃げ場がなかったことかな。

私にはあのスパルタ方式が合ってた!

「自分らしくない」ところと

「自分らしい」ところに、

嫌でも直面することになり、

「こうあらねばならぬ」と無意識に考えちゃうクセも

徐々に壊されていったのよ。

「時間」の中で

「本当の自分ができること」を

少しずつ見られるようになったと思う。

 

Guessing」のクセは、

彼への対応にもしっかり出てた。

知り合って何年か経ってたとしても、

一緒に生活するようになれば距離感は変わるし、

更に24時間一緒にいるようになればもっと変わる。

ましてや「人生を一緒に歩む」と決めたら、

これまでとは違った見方も出てくるでしょ。

そんな彼に対しては「Guessing」に加え

「私のクセ」まで入ってたから、

とてもめんどくさいことになってたのよ(笑)。

友達だった頃は、まだマシだった。

でもこの頃は、彼の反応にどう応じたら良いか、

こうやったらどう思われるか・・・、

ああやったらどう思われるか・・・、

と「どう思われるか」をすっごく意識してたの。

これが昔っからの私のクセでね。

「相手にどう思われるか」をまず考えちゃう。

 

「嫌われたくない。

 マイナスのイメージを与えたくない。

 相手が求めているようにしたい。」

 

という気持ちが先に出て、

 

「自分がどうしたいか?自分はどうなのか?」

 

から考えるのを忘れがちだったの。

そうすると、相手の反応によってころころ変わる必要が出てくるから、

不自然な対応をしているように感じる。

そして、言葉通り不自然な対応をしてるのよ。

そして疲れる・・・(苦笑)。

まったく、逆効果だよね。

 

クセというのは、

そう簡単に変えられるものじゃないよね(苦笑)。

「どう思われるか」を意識してしまうクセも、

まだまだ私の中にはある。

それに、いくら「外国人気質」を持っている私でも、

育ったのが日本なんだから、

日本の文化「Guessing」が出ちゃったってしょうがない!

それでも、最近の私は変わったよ。

相手が求めている答えを、

自分の意に反してまで探すのではなくて、

素直に自分の気持ちを表現できるようになってきたの。

 

「あの対応で間違ってなかったか・・・、

 他にも方法があったのでは・・・。」

 

と不安になることもあるけど、

不自然な対応の後の疲れよりずっとマシ!

ま、それが「ダイレクト過ぎる」

と言われるようになった由縁だけど(笑)。

そのダイレクトさは、

彼が買ってくれてる。

それが本来の私だって。

 

「旅は、あんたらしさを出すためのトレーニングだったんだよ!」

 

と冗談混じりによく言われるけど、

本当にそうだったのかもしれない。

私も今の自分の方がずっと好きだもん(笑)。

 

クセつながりで話しちゃうと、

私は極度に生意気で、

極度に劣等感を抱く傾向にあったの(笑)。

いつからそんな質になったのか、

どうしてそういう人の見方をするようになったのか、

それは分からないけど、

大学を卒業したあたりではそんな自分に気付き、

直そうとしていたのは確か。

以前よリはずっとマシになっているけど、

今でもその見方は完全には消えず、

それも自分をイライラさせることがあるのよ。

ホントつくづく思う。

人って変われるけど、

変えるって大変(苦笑)。

 

今だから「生意気」なんていうかわいらしい言葉で良いけど、

昔の私は最低!

自分より人が「勝っているか、劣っているか」なんていう、

人をみくびったような見方をしているところがあったの。

意味が分からないよね!

何が勝っていて、何が劣っているんだか。

 

「人それぞれ違う人間なんだから、

 比べようがないじゃん!」

 

って、今は分かるけど、

小さい頃は何も考えていなかった。

そういう人の見方の裏に潜んだいたのが「劣等感」。

自分が自分であることを受け入れきれてなかったんだと思う。

自分にないものにあこがれて、

人がやっていることを同じようにやりたがる。

いわゆる「ないものねだり」。

 

「ないものねだり」の影は年々薄くなってきていて、

この旅の後に姿を消した、

と言っていいんじゃないかな。

生意気と劣等感のバランスも

とれてきたような気がするし。

自分で自分を認められてきたんだと思う。

「自分らしくいたい」って、

しっかり思ってるのが分かるもん(笑)!

実はね、この旅の途中まで、

彼に対して劣等感を抱いてたんだぁ(笑)。

彼は特別というか、

できた人と思っている節がどこかにあってね。

 

「自分はまだ人間ができていない」

 

と勝手に落ち込んでたの。

それがね、突然さっぱりしちゃって!

本当に一気にその気分がなくなっちゃったの(笑)!

「ばふぅ〜ん!」って煙になって消えた感じ(笑)。

えっ?何があったかって?

全然大したことじゃないよ!

ま、「大したことじゃなくても、劣等感は消えちゃう!」の参考に、

話してみてもいいけど(笑)。

 

その日は、いつもとスタートが違ったの。

良く眠れなかった彼は頭痛があったもんで、

朝食へは私1人で出かけることに。

この旅の間、1人で行動することなんて全然なかったから、

すっごく新鮮な気分でルンルンよ(笑)♪

1時間くらいルンルン楽しんだ後、

部屋に戻ろうとしたらドアがロックされてたの。

フロントにも鍵が預けられてなかったから、

 

「ちょとロビーで待ってみて、また行ってみればいいや」

 

って思ってたの。

まだルンルンしてたしね(笑)。

そうしたら、ちょっとのつもりが1時間!

ホテルスタッフにつかまり、

おしゃべりに花が咲くx2(笑)!

その間もロックがかかっている理由を考え、

 

「シャワーの間閉めてただけかも」

 

と思い、でも

 

「わざわざロックする人かな?」

 

とも思い、

もうそろそろ部屋に行ってみようかなと思っていたら、

階段を下りてくる聞き慣れた足音が!

やっぱりシャワー浴びてたんだって!

「もしかして」ってけっこう当たるのよね(笑)。

頭痛は治まったらしいんだけど、

調子は良くないらしく、

イライラ?と見える様子まで!!

めずらしい!

 

はい、これだけ(笑)!

これだけで私の気分がぱ〜っと晴れちゃったの(笑)。

ね、大したことじゃないでしょ(笑)?

私の気分の第1解決策は「話すこと」!

「話すこと」が私の薬なの(笑)。

それが、旅の間ほとんど2人行動していたから、

彼が「どう話すか、どう対応するか」を観察していることが多くて、

自分らしく積極的に話に加わることが、

少なくなってたんだよね。

だからこの日、

1人で思う存分1時間も話しまくったら、

 

「いつもの自分が戻ってきた!」

 

って感じ!

ついでに彼の珍しく機嫌悪そうなのを見られちゃったから、

 

「こんな彼でも、やっぱり不機嫌になることあるんだ〜!」

 

と気付いて、

見事にさっぱりしちゃったワケ(笑)。

ついでにもう1つ気付けたのが、

私が自分の対応に迷っていたように、

彼も彼なりに調整していた時期なんじゃないかな、てこと。

今思えば、お互い気持ちの伝え方がぎこちなかった気がするのよ(笑)。

人って、ついつい自分のことを考えがちだけど、

相手だって自分と同じ状況にある可能性は、

大なり小なりあるからね。

いや〜、分かっていたつもりだけど、

いざ自分のことになると、

分からなくなっちゃうものだわ!

 

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あ〜(笑)、

自分を知るって、おもしろいわ〜(笑)!

これも時間があったからできたことよ!

こんなに客観視することになるとはねぇ・・・。

ねぇ〜!「時間」ってスゴいでしょ(笑)!?

頭では分かっているけど、

実際どういうことなのか、

まだまだ未体験のものをどんどん出してくるからね!