旅してみたら、「旅してみたら?」

私の旅経験&情報を発信中。あなたの旅のきっかけになったらいいなぁ!

驚きのビジネス

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ところで、どう?

これまでの私の旅のイメージは。

あなたの長期休暇のヒントになってるかなぁ?

次はね、旅人の目に見えた

現地の子どもの話でもしようかな。

 

「貧乏な国特有のビジネス」

って言っちゃって、

間違いじゃないと思う。

大人たちが子どもを使ってやるビジネス。

そこで育っている子どもたちは、

「それがあたりまえ」の中で生きてるから、

迷いなんてないんだろうね。

あの頭の良さ、切れの良さは、

 

「もっと違う使い方があるだろうに」

 

って思っちゃう。

 

アンコール・ワットは、

「絶好のビジネスチャンス」でしかないんだと思う。

「世界遺産」かどうかなんて、

庶民には関係ないんじゃないかなぁ。

国旗にも地ビールにもなっているから、

 

「カンボジア人の精神的なよりどころ」

 

と書いてある本もあるけど、

実際どうなんだろう?

 

「自転車を停めさせてあげるから何か買って」攻撃は、

不意打ちよ!

自転車に乗った人を見つけた途端、

ザっと子どもが群がってくる。

麦わら帽子を持っている子に、

ペットボトル入りの水を持っている子、

どれも炎天下の中遺跡を見て回るのには必需品で、

なんとたったのUS$1

みんな

 

「オンリー・ワン・ダラー(Only one dollar)」

 

を口癖のように繰り返している。

確かにUS$1は高くないよ。

安いと言った方が的確か。

 

「安いなら買っても良いだろう、

 いや買ってくれよ!(買えよ!)」

 

ってことなのよ。

US$1でも「必要ない物は買わない」

という理論は存在しないらしい。

まあ、たぶん多くの観光客が

 

US$1だけだから・・・」

 

って買ってあげてるんだろうね。

でも、私たちは買わない。

私たちにだって予算があるのよ!

それでも、

子どもたちのしつこさは筋金入り。

私たちの「逃げ」の言葉にうまく返してくる。

挙げ句の果てには

 

「私を学校に行かせてよ!」

 

とまで言い出した。

誰がこのフレーズを言い始めたんだか・・・。

子どもたちと言葉遊びを楽しみ、

「良い経験」で笑って済ますこともできたんだろうけど、

この時は

 

「ここ(アンコール・ワット)まで来たのに、またか!」

 

という感情の方が強く出ちゃったのよね。

ここに至るまで、

しつこいセールスをさんざん払い除けてきたからさ。

お金を得ることを第一に考えるこの人たちにとって、

「雰囲気を楽しむ」というのは、

理解し難い世界なのか・・・。

 

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アンコール遺跡内の別のエリアでは、

驚く対話力の持ち主がいたの。

あの子の目と話し方、

恐いものを感じたなぁ。

子どもっぽくなかったのかも!

まだ日本の小学生ぐらいだったと思う。

小学校の高学年かな。

なのに何て言うか、

「静かにうまく男を使って、いつ間にかのし上がっている女性」

みたいな感じ(笑)。

 

分かる?

 

最初は適当に言葉を返して、

さっさと立ち去ろうとしたんだけど、

そう簡単にはいかなかった(苦笑)。

さりげない話し方で隠した、

言葉の力で相手を離さず、

一字一句聞き漏らさず、

どんなことでも会話が途切れないような内容で返してくる。

相手の出身地について、

自分が知っている情報はすぐ話題にし、

更に、他の人たちが話している内容も聞いていて、

それも話題に盛り込んでくる。

「言葉巧みに」って

こういう時に使うんだろうね。

ちなみに全部英語でです!

そして、相手との距離は

「触れるか触れないか」という一定さをキープしながら、

しっかり付いてくる。

あまりにしつこかったけど、

あっぱれだわ。

私の方が大人げなく振り払った感じがしちゃうよ(笑)。

あの子はどんな成長の仕方をするんだろう。

あの世界に生きてるから、

あのままで良いのかもしれないけど。

私から見たら、

もったいなすぎる!!

 

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それにしても、

大人たちは何をしてるんだろう?

子どもが動き回っている間、

大人は全然出てこないからね!

その大人たちも、

子どもの頃こういうことをしてたのかなぁ??

 

カンボジアの首都プノンペンでは、

“物乞い”を“仕事”にしてしまっている現状に直面。

物乞いをする人が多いプノンペンでは

貧富の差が激しくて出てるのかと思ったんだけど、

「物乞い=貧しい」というのは

間違った見方でもあるらしい。

これを教えてくれたのは、

現地にいたNPO団体の人。

実際私たちが話している時、

足が不自由なおじいさんがお金を求めて来たんだけど、

その人、車いすを持っているんだって。

でもそれでは“かわいそう”に見えないから、

車いすは隠してあるんだって。

それを悪ぶる様子もなくNPOの人に話したっていうから、

驚きよね!

同様に、赤ちゃんを抱いてお金を求める女の人。

子どもを出しに使うために、

他人の子を借りてるらしい。

56:00に川沿いの道に行けば、

赤ちゃんの貸し借りと、

お金のやり取りをしているのが見られるって。

子どもが学校に行っているはずの時間に物乞いをさせ、

それで親はリッチということも!

家を持っている人もいるだろうって。

アンコール遺跡にいた子どもたちも、

学校に行かずに働かされているのかな・・・?

どうなってるんだここの世界は!?

戦後の日本でもあったのかな!?

 

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でもこれは、貧しい国に限ったことではないらしい。

今のイギリスでも同じようなことがあるんだって。

私の義理の父はシェフ。

ホームレスに

 

「皿洗いでもしてくれたら食べ物をあげる」

 

と話を持ちかけることがあるけど、

みんな物乞いを選ぶんだって。

物乞いの方が、楽にお金がもらえるんだってさ!

いったいお金って何なんだ?

お金があれば良いのか??

全てお金のためなのか???

 

そんな子どもたちもいるカンボジアで、

本当の家族の中で、

見守られながら成長していっている女の子の姿もあった。

それはカンポットで見つけた、

大好きな「ノム・パン・パテ」のお店!

10歳・・・いや78歳くらいかな?

女の子がお店の手伝いを進んでしててね、

サンドイッチはお姉さんがやるんだけど、

パパイヤサラダを袋に入れ、

チリが必要かお客に聞くのが彼女の役目。

おつりまで指を使って計算していたのは

かわいかったなぁ(笑)!

もちろんそばで大人が確認してて、

量の増減を伝えたり、

計算をチェックしたりはしてるんだけど、

基本彼女がやりたいようにやらせていて、

余計な手出しは一切なし!

彼女の堂々とした頼もしい姿勢は、

こういう大人の関わり方も関係してるはずよね!

かっこよかったよぉ〜!

またサポートしている大人たちもナイスよ!

本当の「見守る」って感じ!!

日本の過保護ちゃんたちを修業に出したい(笑)!

 

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この旅一番のお気に入りの島、

ティオマン島の食事処の娘も、

「親を見て育っている」一面を見せてくれた1人。

ちょうど店先にいたのがその子でね、

「ちょっと待ってて」の仕草が、

「お母さんを見てたんだな!」って感じ(笑)!

かわいかったぁ!

言われなくても、

子どもたちは自分から吸収できるのよね!

 

売り子になっている子ども、

貸し借りされている子ども、

お手伝いしている子ども。

どれについても様々な意見が飛び交いそうな現場だったけど、

旅人に見えるのは

ほんの一面にしか過ぎないのよね。

ただ言えることは、

こういう現場に居合わせた人たちの人生に、

何かしら影響は与えるだろうってこと。

私は何をどうするワケではないけれど、

 

「生きるって?」

 

という考え出したら止まらない渦の中に、

引きずり込まれたからねぇ(笑)。

 

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