旅してみたら、「旅してみたら?」

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そんな私はアジア人!?

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日本人っぽくない」って

言われるって話したでしょ。

最初はそれがうれしかったの。

自分の居場所を

日本の外に見つけた後は尚更。

“外国人みたい”と言われることを喜んで、

“自分は特別”のような

意味不明な優越感を持っちゃってね(笑)。

そんな「日本人に見られない」ことを楽しめたのは、

タイのタオ島というところが最後だと思う。

 

タオ島に来る前にも、

何回か

 

「私はナニ人?」

 

ていう話になったことがあったの。

始まりはバリの北のロビーナという町。

物売りのおばちゃんが

 

「インドネシア人に見えるけど、

 様子が違うから・・・」

 

って話かけて来たり、

宿のオーナー夫婦が

 

「タイ人か韓国人か?」

 

と話題にしてたり。

マレーシアのマラッカという町の飲茶の店では、

おばちゃんに

 

「あなたたちは日本人とイギリス人」

 

と言い当てられて感動したり。

タオ島に来る前のパンガン島では、

マッサージのおばさんに

 

「コリアン?」

 

って聞かれたり。

私たちも

 

「今度はナニ人に見られるかな?」

 

って、おもしろがってたのよ(笑)

雲行きが怪しくなり始めたのは、

タオ島で客引きをしていた

「タクシー?タクシー?」の

おっちゃんたちから。

その1人が、

タクシーを断った後も、

しきりに彼に何か合図してたの。

タイ語も混ざってて、

何を言おうとしているのか

ワケ分からなかったんだけど、

どうやらこの人、

私をタイ人だと思っていたらしい。

その時、彼が教えてくれたの。

多くの欧米人たちが

タイに女を買いに来るってことを・・・。

その時のことを、

私は日記に書いてあるんだけど、

 

『あ〜なるほど!彼が私をゲットしたんだと思ったのね(笑)。タイ人にとっても私はタイ人か?おもしろい。このおじさん、ジャパニーズだ、って言ったけど通じたかなぁ??』

 

まだ楽しめてるよね(笑)。

確かに、

最初は全然気にしてなかった。

でも事情を知っちゃうと、

どんどん意識していっちゃうのよね。

 

覚えているかなぁ?

タイとラオス間の国境越えの話で、

 

『イギリス人の彼はパスポート提示が必要だったところ、私は見せずにスルーできて優越感を感じられた』

 

って言ったこと。

実はあの時、

優越感よりも勝っていたものがあったの。

それは

 

「私はアジア人ではないぞ感」。

 

彼に買われたんじゃない!

私も一人の旅人だ!

って気分だったの。

そんな気分にさせる体験が、

タイでは待ってたのよ。

 

このタオ島、

タイ女性を連れてくる

デートスポットとして人気らしい。

だから、

「欧米人とタイ女性」

という組み合わせを

見慣れているんだと思う。

そんなところで白人と一緒にいる私は、

不思議な存在だったみたい。

まずは島人が多く利用している

食事処のおばちゃん。

たぶん私がナニ人なのか

不思議に思っている様子。

タイ人とも言えるらしい私の容姿、

でもタイ語話してない(話せない)、

白人と一緒にいるアジア人・・・

そんなところがポイントになっていたのかな?

注文を取り終わった後や、

支払いが終わった後、

目が合ったままの

微妙な間があったんだよね。

で、ニコッて笑うの。

なんだったんだあの間は?

タイ語で話してくるのを

待っていたのかな?

それから、

バイクレンタルのお店の一家。

 

「タイ人に見える、ナニ人だ?」

 

って率直に聞かれたからね。

 

タオ島はまだ笑える方。

バンコクに行ってからは、

視線を気にせざるを得なくなったくらい。

タイの中でも一番有名な

“買い付け場所”だからね。

あのねぇ、ビックリというか、

最初は唖然よ。

でも、ちょっとおもしろくもなっちゃった(笑)。

だってバリと真逆なんだもん!

「モテない男」「さみしい男」は

本当に集まって来ているのか??

 

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バンコクに着いたのは

2:00amという時間だったけど、

旅行者に人気の「カオサン通り」を中心に、

とにかく明るい!

私たちは、その明るさは無視して宿探し。

覗いてみた1軒目が印象深かった。

入り口が小さなバーで

“あやしくない”とは

ちょっと言えない雰囲気。

その予想は当たったね!

見つけたのは

 

「タイ女性は100Bチャージ」

 

という注意書き。

なるほど、

そういう風にも使われている宿なのね。

そういう目で見てみると、

古いラブホのようにも見えてきて、

 

「これはちょっとおもしろそう!」

 

と思っていたら、

1人のタイ人女性が、

なんとなく恥ずかしそう、

というか躊躇したというか、

私たちがいない方を好む、

というような様子で

上の階から下りて来たの。

しばらくしてもう1人下りて来たのは、

白人のダサいおじいちゃん!

これはカップルか?

それとも!?

ほぼ後者でしょう(笑)。

 

私たちが泊まることにしたのは、

完全外国人向けのゲストハウス。

もちろんここは

「タイ女性お断り」

の注意書き。

こういう注意書きが

あたりまえのようにあるってことは、

それだけ“買い付け場所”になっているってことよね。

 

実際、

タイ人を買ったアメリカ人にも

会っちゃったのよ!

ラオスで会った、

清潔感に欠ける

酔った中年のハワイアン。

一緒にいたのは

英語があまり理解できない、

ヴィトンのバッグを持った

若い女の子。

2人でラオスに来ることになったきっかけを、

聞きもしないのに語ってくれたよ。

もう1例は全く別の時だけど、

イギリスでも会ったのよ。

若いタイ女性を連れて帰って来た

中年イギリス人に。

バリの話もタイの話も、

ホントに起っている現状なのね・・・。本当にお金には

どんだけパワーがあるんだか!?

 

さてさて、

「タイ女性お断り」

と書かれている宿に泊まっているんだから、

 

「私はタイ人じゃないのよ!」

 

と力んでいた私、

そんなの宿を離れたら

効力なしよね(笑)。

宿探しの時は

ちょっとおもしろがっていたけれど、

いざ町中を歩き始めたら、

嫌らしいタイ人男性の

「おまえはタイ人か?」視線を感じること!

白人にまで

にやにや見られたのには驚いた!

見られるだけならまだしも、

 

「アー・ユー・タイ?」

 

と、にやにや問いかけてくる

タクシー運ちゃんたちまで。

 

「失礼な!

 なんだこの暇人たちは!

 私はタイ人じゃない!」

 

って腹立ててたけど、

今思えば、

いつものペースで

からかい返してやれば良かった!

やっぱりあの時は、

新しい経験の中で

様々なことを修得中だったんだなぁ、

って思うよ。

 

バンコクを出れば、

この“にやにや”から

脱せると思っていたけど、

次の町チェンマイでも、

次の国ラオスでも、

にやにやオヤジたちは続く(苦笑)。

チェンマイの

小さなバーが並ぶ道を歩いている時、

不思議な雰囲気に気付いたの。

それはバーの客たち。

なぜか老白人男性だらけ!!

今までも白人が多いことはあったけど、

それは明らかに旅人たちだった。

この時は違う!

旅人とは思えない、

皆がかなりの年・・・

そして男性だらけ。

年とった者同士で飲んでいたり、

若い地元の子っぽい女の子と飲んでいたり・・・

 

「そういう町なのか?

 チェンマイもそうなのか??

 バンコクよりも年齢層がはるかに高いぞ!

 もしかしたらバンコクにもいたけれど、

 私たちが目にしなかっただけなのか?」

 

変な言葉はかけられなかったにしろ、

年とった白人にチロチロ見られ、

「ナニ?」って思った記憶はある。

この道以外でも、

市街地を歩いていると、

本当にたくさんの

年とった白人男性を見る。

 

「やっぱりそういう町なのか???」

 

その疑惑を裏付けるものは、

やっぱり宿にあった(笑)。

駅構内や町中まで、

大々的にマーケティングをやっている

宿で発見したものは、

 

「タイ女性連れ込み300B

 

の注意書き。

やっぱりそういう町だった!

私たちの宿でも、

似たような注意書きを発見。

それは、

 

「連れ込むなよ。

 なんか問題が起っても

 私たちは知らないよ。」

 

じ注意書きでも

このさっぱりさは、

変な気分を吹っ飛ばしてくれたね(笑)。

 

ラオスでは、

とにかくどこに行っても

「見られてる感」が消えなかった。

農村地帯ですれ違ったオヤジは、

あ〜ぁこの旅一番の

エロ顔だったと思う(苦笑)。

 

そしてカンボジアで、

私は

 

「東南アジア、極めたり!」

 

と思ったのよ(笑)。

同じ宿に泊まっていた人と彼が話した時、

 

「日本人とカンボジア人は

 見れば違いが分かる。

 カンボジア人はそれを知っている。

 自分も日本人の彼女がいたことあるから分かる。」

 

と言ってたらしい。

それを彼は

思いっきり否定したんだって。

 

「自分の彼女は日本人に見られない、

 アジア人に見られる。」

 

ってね。

そしてちょうどその日よ、

ある店で服を見てたら、

店員さんに

 

「Do you speak Cambodian?

 (カンボジア語話せる?)」

 

って聞かれたの。

 

「なんで?」

 

と聞いてみると、

やっぱり!

私がカンボジア人に見えると言う

証言ゲット(笑)。

こんな2つの会話が同じ日にあるとは(笑)。

インドネシア、タイ、ラオス、カンボジアと、

現地の人に現地の人と思われた私は、

やっぱり東南アジア風なのね。

 

ここまでアジア人と言われ続けると、

マレーシアであった

とある出来事にも合点がいく。

マレーシア入りしたその日の私の服装は、

半袖に膝丈Gパン。

普通の格好でしょ?

なのに、

隣りをすれ違う車の

男性という男性が、

じーっと私を見ながら通り過ぎる。

警察や軍隊までもよ!

きっと不思議がってたんだと思う。

マレーシアはイスラムの国。

女性は肌を見せないのが基本、

髪の毛だって隠す。

それなのに私は、

腕も足も見せびらかし、

長い髪の毛だって見える。

私が完ぺき「外国人」に見えたら

問題なかったんだと思う。

たぶん、

マレーシア人だと思われてたんじゃないかなぁ?

 

また別の日は

マレーシアに再入国後。

その時の服装は、

ノースリーブとボードショーツという、

これまたイスラムではあり得ない格好。

彼と一緒にいる時は平気だったけど、

1人になった途端ちょっと不安に。

それは横に(と言っても10mくらい離れたところに)座っている

男の人と目が合った時、

ニコッてされたんだよね。

その“ニコッ”が

男らしさを見せるように

かっこつけている“ニコッ”に見えたの。

その時彼の言った

 

「体を隠していない=襲っても良い」

 

というイスラムのロジックを思い出したの。

フレンドリーの笑顔もあるかもしれないけど、

私が地元人に見えると言うのは、

この旅でイヤと言うほど分かったもんで、

どうしてもプラスにとれない。

態度が不自然になっちゃう!

でもイスラムの格好はしたくない!

常夏で長袖長ズボンもイヤだぁ!

ストレスね(汗)。
 

周りに対しての反応は、

意識過剰だと分かっていた部分もある。

 

「自分が思うほど人は見ていないものだ」

 

と、言い聞かせてみたこともある。

ただ、思った以上にストレスなのよ、

 

「あの白人と一緒にいるのは

 タイ人か?ラオス人か?」

 

という視線と、

嫌らしいオヤジたちの声かけが。

気にしてない態度をとろうとすると、

変に不自然になって、

気疲れもしちゃうし。

まさか「日本人っぽくない」に

こんな展開があろうとは!

今回は

特に東南アジアというエリアで、

「アジア人に見える私」に加え、

「白人と一緒に歩いている」という状況が、

火に油を注ぐ効果になったのよね。

はぁ〜ホント予想外!

日本を出ないと分からなかったよ。

それにしても、

バリでは“買う方”

タイでは“買われた方”、

こんな経験両方するとは(笑)

 

ねえ、ねえ。

さっきから「アジア人」と言ってるけど、

 

「日本もアジアじゃん」

 

と思っていない?

確かに、

日本はアジアに属する国の1つなんだけど、

普段の会話の中で

「アジア人」と言った場合、

日本人が含まれていないことが多いみたい。

思い返してみて?

どう?

そうじゃない?

旅人の間の会話でもそうだったの。

日本はアジアの中でも

特有のものがあって、

「アジア」とひとくくりに

言いにくいんだって!

人によるとは思うけど、

感覚で使う言葉っておもしろい。

「ヨーロッパ」と言った時、

イギリスを含むか含まないか、

と同じよね!