日本人感覚vs欧米人感覚(2)
苦肉の策(そこまで苦労してないけど)として企画した旅。
「帰らざるを得ないのであれば、
私たちの都合の良い時期に帰らせていただきたい!」
と提案し、日本到着を夏に設定。
日本の夏は彼のお気に入り。
そして一番盛り上がる季節!
夏祭りに花火大会!
どうせ帰らなければならないのであれば、
この時期にすれば「ムダ感」がない。
その夏までは半年くらい時間がある。
その時間を使って東南アジアを回り、陸路を使って帰れば、
更に有意義になる!
と、ここで勃発した新たな問題とは・・・
「結婚前の男女が一緒に旅だなんて、言語道断!」
苦笑・・・。
日本に生まれ育った人、
特に親世代にとっては理解できる言葉だと思う。
でもね、私にとっては時代遅れ。
それに「何よ今更!」って感じ。
あなたはどう?やっぱり抵抗あることかなぁ?
日本の男女関係と欧米のそれはとっても違う。
欧米と言っても国によってその差はあるけど、
高校もしくは大学が終わったと同時に実家を出るのはあたりまえ。
その時、付き合っている相手がいれば、一緒に住むのは珍しくない。
ごく普通と言っても語弊ではないはず。
もちろんカップルでの旅行もごくごく普通。
異性の友達との旅行も、驚かれることじゃない。
実際、この旅の間、結婚しているカップルに会う方が稀だったもん。
彼の旅友も女性のことが多かった。
イギリスの実家に住んでいた頃からそう。
彼の両親は別に何も言わない。
今回もそう。聞きたいことは聞いてくるけど、
彼が説明したらそれでおしまい。
「私たちは私たちの人生を楽しむから、あなたはあなたの人生を楽しんで。」っていう感じ。
おもしろかったのは、旅の後、
クリスマスに帰郷した際の質問。
「あなたたち、結婚したの?」
へっ??彼、伝えてなかったの??
もう2ヶ月も経ってますけど・・・。
「この両親が特別おおらかなのかも」
って、この時思ったよ(笑)。
私は今では欧米文化に慣れてきちゃって、
日本人感覚というのを忘れている部分が大いにある。
まだ自分が「日本人感覚だ」と自信を持って言えたころ、
欧米人感覚にとってもとっても驚いたのを覚えてる!
例えば、旅費を抑えるために、旅先で会った旅人同士、
いろんなことをシェアするのは分かるでしょ。
じゃあ、旅先で出会った異性の友達と、
宿をシェアするのはアリか?
さらにベッドもシェアというのはアリか??
今の私は迷わず即答する。
「もちろんアリでしょう。」
自分がするかどうかは別だけどね(笑)。
ただ、こうも思うの。
私だけじゃなく、
「日本人の感覚自体も変わってきているのでは?」
ってね。
自分の中で「あたりまえ」と思っていることが、
日本人感覚を失いつつある自分だけが思うことなのか、
日本自体が変わってきて、多くの人が思うことなのか、
悩むことがある今日この頃・・・。
あなたの感覚はどんな感じ?